あれ? 自分の心の声が聞こえる。 「頑張れ!」 違う、誰かの声。 初音がキョロキョロと辺りをさりげなく見回すと、茂みから琴音が虫眼鏡でこちらを見ていた。 「頑張れ!」 琴音の小声が聞こえる。 ありがとう。 持つべきものは妹だな。 色々あっても、応援してくれるのだな。 「しょ、がどうしたの?」 元樹が改めて尋ねてくる。 「えっ!?」 顔を上げると元樹と目が合った。 不思議そうな顔で見つめてくる。 ダメだ。 その優しい顔がまた私を惑わせる。 ドキドキ。