琴音は自分の席に戻ると、誰にも涙を流している事を悟られないように机に伏せたままじっと動かなかった。
やっぱり同一人物、か…。
それが真実、仕方がないよね…。
けれど。
ずっと気になっていた事があった。
同一人物だと知らされてから気になっていた事があった。
気になった事から目を背けたいから、もしかして双子かも?と自分を言い聞かせていた。
元樹君…。
ショウ君…。
同一人物なら…。
あなたは…。
姉さんと私、どちらが好きなのですか?
それとも、どちらも好きではないのですか?
私達、双子をどのように見ていたのですか?
私はショウ君が好き。
いつまでも私の憧れ。
姉さんが元樹君が好きな気持ちも本物。
「やっぱり…。」
ふと顔を上げて呟く。
「自分でしっかりとショウ君の気持ち、確かめる事が一番大事だよね…。」

