「やっぱ、り…。」
心のどこかで分かっていたけれども、必死に否定してきた。
もしかして双子かも?とさえ思い続けていた。
それは、頭の中に自分の思いと初音の事があったから。
それが…。
花子が言った言葉。
その言葉を否定しない元樹。
もう…。
もう、認めるしかないんだ…。
琴音は溢れる涙を抑えながら、咄嗟に教室を飛び出した。
「あっ。」
誰かとぶつかってしまった。
「痛い…。」
「ごめんなさ…。」
謝る途中で言葉が詰まった。
ぶつかった相手は初音だった。
琴音は涙を拭うと、目も合わさずにそのまま3組まで走って行った。
「琴音…。」
琴音が3組に入った事を見届けて、初音が腕をさすりながら今度は2組の教室を見ると、元樹が寂しそうな顔で見つめていた。

