「琴音、さん?」
「元樹君、放課後ちょっと話があるの。」
「でも…。」
口籠りながらはっきりと返事をしない。
その姿に、琴音はある事を感じ取った。
「姉さんと約束でもしてるの?」
「…。」
なるほどね。
「じゃあ、今ここで1つだけ確認させて欲しいの。」
「…うん。」
「元樹君は…。」
見上げたまま目線を外さない元樹を琴音は少し睨みつける。
「元樹君は…。」
「今日の夕食は何にしようかしら?あらっ。」
元樹に話しかけようとした瞬間、花子が真之と話しながら2組を通りかかり、琴音を見かけるといきなり中に入ってきた。

