『姫達、いつもありがとう。』
「ショウ様、私も今すぐ会いたーい!」
「どこへでも会いに行きます!」
「永遠にショウ様について行きます!」
携帯を眺めながら琴音は悩んでいた。
元樹君とショウ君は双子…。
その確証はない。
西大寺家の前で博人に、元樹とショウが同一人物であることを教えられた。
結局はその事実を認めたくないから、自分の都合よく双子にしているだけなのは分かっている。
「もし本当に元樹君とショウ君が同一人物であるならば…。」
初音が言った通り、双子で同じ人を好きになっている事になる。
姉の初音は、しっかり者で真面目だけど、とっても不器用。
特に恋には。
横で見ていても大丈夫かな、と思う事もある。
けれど、初音のお陰で助けてもらっている事もたくさんある。
だから、そんな姉が大好きだ。
なにより血の繋がった姉妹。
出来る事なら初音と争いたくない。

