「言われてみれば、琴音の言っている事も間違ってないかもしれない。」



「でしょ。それにね。」



琴音が初音の顔を覗き込む。



「双子って方が、私達も取り合いする事も無くていいじゃない?」



「まぁ、ね…。」



「姉さん。」



「ん?」



琴音はベッドから立ち上がり、くるりと振り返って座っている初音を見下ろした。



「確かめに行こっか?」



初音も立ち上がって琴音を見つめる。



「そうだね!」



「ギリシャの国歌。」



「そっち!?」