「えっ、って何よ!何がギリシャの国歌よ!何がドイツ語でぎっくり腰よ!私達に全然関係ないじゃん!」
「そんな言い方したら、国連からクレームが来るよ。」
「あぁ、来たらいいさ!何でも来たらいいさ!私書箱に来たらいいさ!どんと来い!今、私達にとって大切な事実はもっと別な事でしょ!」
まくしたてるように顔を真っ赤にして初音が反論した。
琴音は開き直って部屋のベッドに腰かけた。
「姉さん、そんなに怒らなくてもいいじゃない。大した事じゃないのに。たかが元樹君とショウ君が同一人物だなんて…。」
「物凄く、大事な事だわ!姉妹で同じ人追いかけてるなんて!」
…。
「ええっ!そんな大事な事、姉さんどうしてはっきりと言わないのよ!」
「あんただよ、言わなかったの!」
「まぁまぁ、姉さんも落ち着きなよ。」
琴音が自分が座っているベッドの隣に座るように指差す。
初音も怒ってごめん、と言って隣に腰かけた。

