しばらく呆然と立ちすくむ初音。 「姉さん、授業始まるよ。」 モアイ像のように動かない初音を無理やり引っ張るが全く動かない。 「もう!」 琴音は大きく息を吸って思い切り叫んだ。 「月見バーガー売り切れちゃうよ!」 「えっ!?それは大変だ!」 初音が慌てて校舎に走っていく姿を見ながら琴音はやれやれと小さく呟いた。