「ショウ様…。」
そのまま美樹が両手でショウの顔をさする。
「間違いありませんわ。紛れも無くショウ様…。私です、キャサリンです!キャサリンですわ!」
必死に自分をアピールすると、ショウは少し顔を俯かせてフフと鼻で笑った。
「キャサリン、ライブハウス以来だな。」
「キャー、覚えていて下さっていたのですね。キャサリンは覚えて頂いていて光栄でございまする。」
「元樹君…、何だか雰囲気が違いますわね。」
隣で呟く花子にショウが振り向いた。
「普段は金沢元樹で過ごしているが、こうして金髪とサングラスを付けると、俺はショウ、になるかな。」
「やっぱり、ショウ様はカッコいいですわ。これからもキャサリンがいつまでもショウ様のお近くにおりまする。誰ですか?ショウ様を縄で縛ったのは!さっさとほどきなさい、このまな板お化け。」
「誰がまな板お化けかしら?」
少し不満に思いながらも花子が渋々、ショウのロープを解いた。

