「だ、大丈夫?」
「…うん。」
「何だか分からないけど、大変そうだね…。」
「は、はは、た、大変かも…。また水やりしようかな…びくっ!」
元樹に話しかけながら顔を上げると、目の前にさっきまで校門で言い合っていた花子と美樹が立っていた。
「いつの間に…。」
「ねえ、元樹君、ちょっといいかしら。」
「ぼ、僕?」
問いかける花子の横で美樹が元樹の顔を覗き込む。
「本当にこの人が?」
「まぁ、いいじゃない。とりあえず来てもらえるかしら?」
「ち、ちょっと。」
花子と美樹に担がれながら拉致されている姿を初音はただ茫然と見つめていた。
「あ、見つめたままじゃいけない。」
そっと隠れながら、花子と美樹の後をついて行った。

