「姉さん、起してくれてもいいのにぃ。」
琴音は起きた瞬間に遅刻だと分かると、制服に着替えてそのまま家を出て走っていた。
大丈夫。
まだ走れば間に合う。
先に行った初音を恨みながらも必死で学校まで雨の中走って行く。
そして、校門まで辿り着いた。
「はぁ、はぁ、なんとか間に合ったぁ~。ってあれ?」
間に合った安心感から膝に手をやり屈んで息を乱していたが、落ち着いて顔を上げると、ドレスを着た2人の女性が目に入った。
真っ赤なドレスを着た女性と真っ青なドレスを着た女性。
その2人が仲良く話している。
琴音はこれは何かあると感じてサッと茂みに隠れた。
「真っ赤なドレスは姉さんのクラスに転校して来た東大寺グループの1人娘よね?真っ青なドレスを着た女性は…。」
確かに見覚えがある。
「あっ!」
思わず大きな声を出してしまった。

