翌日。
とはいうものの、東大寺グループのお嬢様と西大寺グループのお嬢様をどうやって共倒れさせようかな…。
初音はぼんやりと考えていた。
今日は雨。
朝から水やりをする必要がないので、元樹と2人きりになれる時間はない。
琴音は一晩中、キャサリンを倒す方法を考えていたらしく、登校時間になってもまだ寝ていたので今日は1人で登校していた。
傘を差しながら通学路の脇を歩いていると、横を大きな車が抜き去って行った。
黒いリムジン。
「大企業のお嬢様はいいよねぇ。雨でもリムジンで登校だから…。」
憎まれ口を呟く。
黒いリムジンが校門の前で停車した。
「ん?」
よく見ると、黒いリムジンと向かい合って、白いリムジンが停まっている。
「え?もしかしてもう1人、この学校に大企業のお嬢様が転校してくるの?」
少し嫌な顔をしながら離れた場所で見ていると、同時にリムジンから運転手が降りて、後部座席の扉を開けた。

