「全く同じ…。」
「そうなの。」
続けて琴音が別の画面で西大寺グループの歴史を開く。
「姉さん、ここ見て。」
『西大寺グループは、昭和40年代から急激に成長してまいりましたが、ここまで来れましたのも、東大寺グループ様と切磋琢磨した結果だと思っております。』
「ずっとライバル同士だったんだ…。」
東大寺グループの歴史。
『我が東大寺グループは昭和40年代から急激に成長してまいりましたが、ここまで来れましたのも、全て自分達の力のみ。他の誰のお陰でもございません!』
「…嘘でももう少し遠慮というか、謙遜になれないのかなぁ~。」
思わず初音は呆れてしまった。
「姉さんのライバルが東大寺グループの1人娘。私のライバルが西大寺グループの1人娘。これって、何か2人で協力してうまく共倒れさせる方法ってないかなって思って。」
「琴音ちゃん。」
「はい。」
初音がニヤリと笑う。
「お主も悪よのぉ~。」
「いやいや、お代官様ほどではございませぬ。」
その夜、姉妹の不気味な笑いが町中に響き渡った。

