「気のせいかな?」 まだ気づかれていないようだ。 「ちょっと…。姉さん、虫眼鏡で太陽見たら失明するって小学校で習ったでしょ!」 琴音が小声で抗議する。 「ごめん、ごめん。あんたがつまらない事言うから…。」 「だとしても、双子の妹を殺す気か!」 「あれ?君達どこのクラス?」 2人の頭の上から声が聞こえる。 同時に見上げると、水やりをしていた男子生徒が覗き込んでいた。