「ははは、ついでだよ、つ・い・で。」
「ねぇ、何したの?」
少し悲しそうな顔で尋ねてくる元樹に初音は慌てて首を大きく左右に振った。
「何もないよ。何も。本当に何も。いやぁ、何も。それよりも何も。ていうか、何も、だから~。」
「もういいよっ。」
にっこりと微笑むと、元樹はまた水やりを始めた。
「ふぅ、危機回避成功…。」
冷や汗を拭きながら肩の力を抜いた初音をポンポンと琴音が叩いた。
「それよりも姉さん。ちょっと協力して欲しい事があるんだけど…。」
「協力?」
「うん、また家に帰ったら付き合ってよ。」

