視界も揺らいで翼さんがよく見えない。 ねぇ、翼さん。どうして怒っているんですか? どうして、そんなに辛そうな顔をするんですか? 私、知らないことだらけだから、翼さんのこと…分からないよ。 「……翼さんに私の気持ちなんて分からないんです!!」 力一杯腕を振り、翼さんから逃れる。