冷たい彼は旦那さま



そんなこと言われたら、鼓動は早まるばかり。


「つ、翼さんっ……」


「ごめん。もう余裕ないかも」


そっと、近付いた顔を合図に私はギュッと目を閉じる。


私の唇に触れる翼さんの唇が、熱く感じた。


思考なんて全部、翼さんに奪われた。


翼さんの手が後頭部に回り更に深まる。


余裕が無いなんて、嘘だ。


私ばっかり余裕が無い。