「怖がらなくていいから。ね?」 更に近づいた距離に恐怖しか感じられなかった私は震える事しか出来なくなっていた。 「やっ!翼さん!」 翼さんしか浮かんでこなかった。 翼さんの名前しか思い出せなかった。 「人の彼女に、何してんの?」 低くて、綺麗な声がした。 そして、後ろへと身体が傾いたかと思えば強く抱き締められる。