「旅行は京都とかどう?」 「あ、はい。私はどこでもいいですよ」 「……たまには我侭言ってくれなきゃ困るよ」 困ったように翼さんが笑った。 「私はいつも我侭ですよ。この旅行だって我侭です。その我侭を叶えてくれてる翼さんが私には自慢の人です」 そう言うと翼さんが照れくさそうに顔をそらす。 「翼さん、可愛いですよ」 「遥の癖に、生意気」