冷たい彼は旦那さま



「……失礼します」


その場から走った。


がむしゃらに走って、やっとついた家。


「っう……」


ついた途端力が抜けて座り込む。


あの時の恐怖が一気に押し寄せる。


思い出したくないのに、忘れたいのに。


髪を触ると現実だったんだって思い知らされる。