「謝んなって。きっと、あいつが引き止めたら遥は残るんだろなって想像くらいついたしな」 「……ごめんっ」 私は何度も大地にごめんって謝った。 「……それでもやっぱり俺、遥が残ってくれた事を喜んでんだよな」 ただ俯いて大地の話を聞くことしかなかった。 「ありがとな、遥」 ポンッと手を置いてわたしの頭を撫でる。 じわじわと少しずつ、視界が歪む。