冷たい彼は旦那さま



「行きたいところですか?」


「ん。きっと遥が喜ぶ場所」


「私が…喜ぶ場所?」


全然分からない。どこだろう?


夏休み最終日となればやっぱり人は多い。


「遥、はぐれない様にしなよ」


「あ、はいっ!」


そう言いながらも、何度も転びそうになるし何度も人とぶつかるし。


「わっ!!」


人とぶつかり翼さんと握っていた手がスるっと解けた。


「つ、翼さん?」


あたりを見渡しても、翼さんはいなかった。


どうしよう……。はぐれた?