数分かけある程度溜めて、思い足取りでリビングへ向かうと話声が微かに聞こえてきた。 「翼ってば意外に真面目だったよね。もうちょっとワルにやっちゃいなさいよー」 「サツキとは違って俺は真面目だからね。今のままが一番自分らしいし」 そう笑ってる2人。 さっきとは違ってお互いを名前で呼びあっている2人。 まるで夫婦のような2人。 私の入る隙なんて全然ないじゃん。