「遥、今日は遅くなる」 「あ、はい。ご飯は、どうしますか?」 「遥が嫌じゃなかったら、作ってて貰える?」 「はい。作って待ってますね」 そう言って翼さんは玄関を後にする。 あのキスから一週間。 私は未だにあのキスの意味を、全く理解出来ていなかった。