「あ。なんかごめんなさい。」 あたしが恐る恐る絡まった髪を外そうと試みるがあたしの強い寝癖がかかった髪は外せない。 西中の人はしびれを切らしたのか 「たく、どけ。」 あたしの手を払うとボタンに絡まった髪を荒っぽく外そうとしている 「ちょっと!もっと優しくほどいてくんないかなー!痛いんだけど!」 あまりにも痛かったから満員電車を忘れて大きい声で目だけ西中の人に向けた。 「うるせー女だな。おまえが急に突っ込んできたんだろ。」