ましてや、それが自分の息子になるのだから、心配せずにいられない。

英美はいつまでも、瑛樹の帰りを待った。



時計の針が一時を過ぎたとき、玄関の開く音が聞こえた。

英美は急いで玄関に向かい瑛樹を出迎える。

「おかえりなさい。」

英美の言葉に、瑛樹は視線を英美に移したが、すぐに逸らした。

英美はめげずに瑛樹に話しかけた。

「ご飯は食べましたか?」

それでも答えない瑛樹。

英美の言葉を無視して台所に向かった。

冷蔵庫からお茶を取出しコップに注ぐ。