二人の仲を確認した山下さんは席を外した。



チャリーン―――



風鈴が綺麗な音色を奏でた。

山下さんが店を後にした合図が二人の耳に響く。

この喫茶店には風鈴がつけられており、扉が開く度に綺麗な音色を奏でる。



二人になったことで、また静けさが漂う…

だけど、数時間前とは違い、二人の間には何か見えないもので繋がっていた。



二人になってから、より会話が弾み笑いの耐えない
時間を過ごした。

互いの趣味
休日の過ごし方
見た映画…

本当にいろんなことを話した。

些細なことを大袈裟に、たくさん話す英美。



英美は笑顔が似合う優しい女性。

弘樹は無口だが話はちゃんと聞く男性。