その言葉を聞いた瞬間英美の顔が笑顔で溢れた。

「本当ですか?」

確信に近い思いはあったものの、それが俄かに信じられない。

目を丸くして驚く英美に高野先生はより優しく微笑んだ。



英美は三人目の子供をお腹に宿した。

だが、ここから英美の人生が変わる―――

幸せだった日々が一変し、苦悩と苦痛の日が待っている。

だが、この時の英美は、そんなことを全く知らず、お腹を擦りながら暖かい笑顔を溢していた…