誠人は眉間に軽く皺を寄せながらも、寝続けている。

そんな誠人を見て、弘樹の目尻は下がりっぱなし。



英美と愛美がお風呂から上がると、誠人の隣で弘樹が眠っていた。

誠人は起きていて、手足を揺らしている。

英美は弘樹に毛布をかけ、誠人にミルクをあげはじめた。

隣で不思議な顔をして、見つめる愛美の視線に気付いた英美は、優しく話し始めた。

「愛美もミルクを飲んでたのよ。」

「あいみも?」

きょとんとした顔で答える愛美は、まだ何がなんだかわかっていない。