にじいろなみだ




「っ!!」


「ありがとう、ございました!」


虹春は、今までの最高の笑みを浮かべて、消えた。


桜空…。


そうか、桜空、か。


でも、ここを通らなかったということは、心残りがない状態で死んだのか。


「…」


我は、かさっと紙を開く。


「…ふっ、ははっ」