「じゃあ、和良さんのところいってきますね!」


「ああ」


虹春は、走って屋敷を出ていった。


「…」


また屋敷に静けさが残る。


「もうそろそろ、か」


後少しで、虹春は現実世界に帰らなくてはいけない。


我は今まで、どんな心残りがあろうが気にしなかった。