―――――愛しさ――――― 「コポ」 静かな部屋に水音が響く。 「また、か」 今日も我の仕事が始まる。 ふう、と息を吐き、現湖に向かうと、一人の人間が浮いていた。 その人間の顔を見た瞬間、我の手が震えるのが分かった。 「何故、桜空が此処に…?」 そこには、我のよく知る桜空がいた。 でもよく見ると、どことなく雰囲気が幼い。