あたしは、現実世界のことを強く、強く思った。


矢那。


お母さん。


お父さん。


クラスのみんな。


皆に…会いたい。


そう思うと、すごい風が吹き、あたしは宙に浮く。


と同時に、琥珀さんを見ると。


「琥珀さん?!」


足が少し消え、粉となっていた。