あたしが返事をすると、琥珀さんは羽路さんをを見て叫んだ。


「行け!命令だ!」


「…っ、了」


羽路さんは、すっと消えて、しばらくするとまた現れた。


「準備、整いました」


「わかった」


琥珀さんは頷くと、あたしの手を握った。


「現実世界のことを強く思え」


「はい!」