――――――月夜の日―――――― 「桜空《サラ》!」 あたしが最後に聞いたのは、愛しい君の声。 あの声が最後に聞けてよかった…。 ―――――――――― ――――――― ―――― 「ん…」 「おお、生きてたか」 目を覚ますと、銀髪の男の人が目の前にいた。