太陽のあいつ《完結》

俺の頭は真っ白になった。


そして、
また胸の鼓動が早まる。



何でだよ…。
何で?!



「では、紹介します。
須賀敦志くんです」


小林はアツシの名前を
黒板に書くと、

「須賀くん、
自己紹介してくれるか」

と、言った。



「はじめまして、須賀敦志です。
今日から宜しくお願いします」



頭を軽く下げるアツシ。


須賀敦志(すがあつし)


あの日、
クラブで会って、
酔いつぶれた俺を
介抱してくれたアツシが転校してきたのだ。


半そでのYシャツに
チェック柄の制服のズボン。

短髪に甘い笑顔が
特徴的なアツシも
そんな制服が似合っていた。