太陽のあいつ《完結》

イケメンが来るのでは…
と期待する女子。


アイドルみたいな可愛い子が来るのでは…
と期待する男子。


そんなの関係ない…
と塾の予習をしている奴。


俺はどれにも属していない。


この一週間、
ずっとモヤモヤした気持ちが抜けずにいた。


転校生なんて、どうでも良い。


今は自分のことで精一杯なのだ。



「じゃ…紹介します。
須賀くん、入って!」



小林の言葉に
ガラガラと扉が開く。


窓の外を眺めていた俺も一瞬、
目を向けた。




え?!


ええええええええ?????