ナオキもミキも
アツシとの別れを寂しいと言っていたが、
また一年後だね…と軽い気持ちで、
言葉を交わしていた。



確かに一年…
一年我慢したら、
またアツシに会える。


そして
アツシと同じ東京で生きていける。


一生のうちの一年は
そんなに長くはない。


でも10代の一年は
とても貴重に感じる。



DJの掛け声で、
クラブ全体が雰囲気を変わり、
クリスマスソングをダンスバージョンに
アレンジしたものが流れ始めた。


その音楽に皆が踊り出し、
アツシも俺の頭をクシャクシャと撫でると、踊り始めた。


俺はそんなみんなの姿を見ながら、
次から次へと…
カラダに酒を流し込んで行った。