「ケイタ!
今日のパーティーちゃんと来いよ!」


「…ぁあ。分かってる」


今日は
クラブのクリスマスパーティーに
ナオキとミキと4人で行くことになっている。


アツシのお別れ会も兼ねて、
4人で行こうということになっていた。



「ケイタ…
アツシとの時間、
大事にしろよ!」



ナオキはそう言うと、
カバンを持って教室を出て行った。



ナオキの背中を
目で追っていると、
その先にチラッとこちらを向く
アツシと目があった。



この教室で、
同じ制服を着るのも最後なんだ。


同じ学校で、
視線を絡めあうのも最後なんだ。


そう思うと、
視線を外すことが出来なかった。