アツシだって、
家族と過ごしたいよね。


俺が家族を一緒に居て、
幸せな気持ちになれるように…
アツシだって家族と居たいはず。


俺には
母さんと姉ちゃんがいる。


それに
親友のナオキだって…


だから我慢しなくちゃ。



この時、
アツシがカナダに行くことを
初めて納得出来たと思う。



ずっと不安だらけだったけど、
俺たちはずっと一緒だよね。


付き合っていける。


ずっと、

ずっと…


俺はアツシの肩に
もたれたまま、
イリュミネーションを眺め、
現実を受け入れた。