「ケイタ!!!やったな!!!」



満面の笑みで声を上げ、
手を振るナオキとミキの姿が目に入った。


そして、
観客席で手を叩いている母さんと姉ちゃん。



目で合図を送ると、
微笑みながら頷いた。



「ケイタ!!やったな!!」



アツシがタオルを渡しながら、
声をかけてきた。



「おお!!やったよ!!マジ嬉しい~!!」



さっきまで
頂点に達していた気合いが、
喜びへと変わっていく。



今まで泳いだ中で、
一番の爽快感。



そして、
一番の満足感だ。