夏の大会は、
タイムが縮まらず、
出場したくない…と
ワガママを言い、辞退した。


そんな俺も
今は変わり、
真面目に練習した成果を
発揮する日だ。



「ケイタ!!
後で応援に行くからね!!」



朝早い時間なのに、
母さんと姉ちゃんが玄関まで送ってくれた。



「おお!!頑張るよ!!
じゃ行ってくるよ!!」



玄関のドアを開け、
清々しい秋の空を眺めた。


気持ちの良い風を
カラダ全身で感じ、
自転車を走らせる。


部室の前には、
ほとんどの奴が集合していた。


その中に、
アツシとナオキの姿があった。



あれ???


ナオキの横に、
私服の女の子が…


…まさか