太陽のあいつ《完結》

「…アツシ、ごめん」



やっぱり、謝ろう…



「…何??どうした??」


「さっき
アツシのケータイ、

…見ちゃった…」



沈黙が走り、
時計の針の進む音が妙に響いていた。



恐くて…
アツシの顔を見ることが出来ない。


絶対に怒るに決まってる。



「…何で、見たの??」



冷静な口調で
話すアツシに、
俺は息を呑んだ。


「…気になって。
アツシの元カレが気になって…」



「はあ??
ケンのこと??
何でケンのこと知っているんだよ??」