太陽のあいつ《完結》

アツシ、
ケータイ見たんだ。



さっきまで、
姉ちゃんに嫉妬していた気持ちは
一気に罪悪感になる。


アツシは気付いているのか、
いないのか…
全く分からない。



「ケイタ??」



アツシの声に
カラダがビクッとしてしまう。


「…何??」


「もう寝るか?」


「うん…」



そう言うと、
アツシは背中に手を回し、
頬にキスをした。


俺はアツシのほうを振り返り、
唇を重ねる。


さっきまで
オドオドしていた気持ちが
一気に落ち着ける
魔法のキス。


そんなキスの後、
俺は口を開いた。