太陽のあいつ《完結》

「ケイタも
一緒に飲もう!
ほら~」



手招きしながら、
座るように指示する姉ちゃん。



「イヤ…良いよ…。
俺、もう眠いんだ…」



「え??良いじゃん!!
何?怒ってるの?
ケイタ~最近変~」



完全に酔っている姉ちゃんが
言葉で絡んでくる。



「うるせえ~よ。
ほら、アツシ、行こう」



「分かったよ。
じゃ…お姉さん、また~」



アツシは愛想良く、
姉ちゃんに頭を下げる。


自分の部屋に戻ると、
俺はベッドの上に腰を下ろした。


その横に
ほろ酔い気分の
アツシが座る。

すると、
テーブルの上にあったケータイの場所が
微妙に移動していること気付いた。