太陽のあいつ《完結》

風呂から上がり、
憂鬱な気分なまま
部屋に戻ると、
アツシが居なかった。



あれ??
どこだ??


すると、
姉ちゃんの部屋から
笑い声が聞こえる。



―トントン



「はあ~い!!」



姉ちゃんの声が聞こえ、
ドアを開ける。

すると、
ビールを飲みながら話している
アツシと姉ちゃんがいた。



「よ!!ケイタ!!お帰り~」



軽く酔っているのか、
アツシは気分が良さそうだ。



「…うん。何で??」


「何でって…
変な質問するね。
暇だったから一緒に飲もうと思って、誘ったの」



平然と答える姉ちゃんに
何だかヤキモチを妬いてしまう。