太陽のあいつ《完結》

「家はダメだよ!!
もうバカだな~。
早く入って来いよ~」


「はいはい!!
じゃお先に~」



そう言って、
アツシは部屋から出て行った。



階段の下のほうで、
アツシと母さんの話し声が
かすかに聞こえる。


きっと「タオルが…」などと
話しているのだろう。


俺は床に落ちている漫画を見ながら、
アツシが上がって来るのを待っていた。

すると、
テーブルの上で
ブルブルと振動するものあった。



「あれ??俺のケータイ…」



独り言を言いながら、
テーブルの上を見ると、
鳴っているのはアツシのケータイだった。


ケータイはすぐに止まり、
メールを受信したようだ。