太陽のあいつ《完結》

飯の後、
俺の部屋でテレビを見ながら
いつものような時間を過ごす。


たばこも止めて、
ヤニの匂いが
完全とまでは行かないけど…
気にならないほどになっているこの部屋で
アツシと過ごせるなんて、
やっぱり嬉しい。


ずっとずっと
一緒に居られるんだから。



「ケイタか、アツシくん、
どっちかお風呂入りなさい!!」



階段の下から
母さんの声が聞こえた。



「アツシ、
先入ってきなよ。
俺は後で良いから」


「良いのか??

…じゃ、一緒に入ろうか??」



意地悪そうな笑みで、
俺の脇腹を擽(くすぐ)るアツシ。