太陽のあいつ《完結》

「ただいま~。
友達連れてきた~」



居間のドアを開け、
台所に立つ母さんと姉ちゃんに声を上げた。



「おじゃまします…」



遠慮ぎみに歩くアツシ。



「おかえり~!!
いつもケイタがお世話になっています」



母さんはいつもと
変わらない笑顔で、
アツシを出迎えた。



「どうも~!!
わあ!!イケメンじゃん!!」



母さんの肩から顔を出し、
第一声が「イケメン!」と
興奮する姉ちゃんは相変わらずだ。