太陽のあいつ《完結》

アツシは何も言わず、
そのまま俺の頭を撫でた。



んんん??


頭を撫でるのは…
どんな意味だ??



いつも通りの
優しい温かい手。



アツシは
何を考えてるの??


今、
元カレがテレビに出ていたけど…
どう思ったの??


まさか…
今も忘れらないとか、ないよね??



俺の頭の中は
パニックになってきた。


アツシの優しい手が
そのパニックを沈めてくれるが、
悪い方へ深読みしてしまう。


ぎこちないまま時間が過ぎ、
気が付いたときには17時を回っていた。